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「秋なす」と「夏なす」の違いとは?
なすの収穫の時期によって
6月から8月にかけて採れるものを「夏なす」
9月以降に採れるものを「秋なす」
と呼んでいます。
この二つの違いはどんなところにあるのでしょうか。
『夏なす』
夏の高温と強い日差しを浴びて育ったなすは、皮が厚く
実も詰まっています。しっかりとした食感があるため、
煮くずれしにくいので煮物や炒め物料理に適しています。
『秋なす』
秋は朝晩の温度差があり、夏に比べると日光も弱くなるため
なすの皮が柔らかくなり、実は水分をたくさん含むように
なります。また甘みも増してくるのが特徴です。
なすの旨みをそのまま活かせる調理法が向いています。
焼きなすや天ぷら、揚げ浸しなどシンプルな料理がおすすめです。
「秋茄子は嫁に食わすな」の由来とは?
日本のことわざに、「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があります。
誰でも何となく耳にしたことのある言葉ですが、
どのような由来や意味があるのでしょうか。
【由来】
鎌倉時代の和歌に詠まれたものが語源になっている
【意味】
- 美味しい秋なすを嫁に食べさせるものか、という
意地悪な考え方によるもの
- なすは水分を多く含む野菜のため、
子どもを産む嫁の体を冷やしてはいけない、という
気遣いからきたもの
- 秋なすは夏なすに比べて種が少ないことから、
「子宝(=種)に恵まれない」という
縁起担ぎによるもの
どの解釈が正しいのかは不明のようです。
今も昔も「秋なすが美味しい」からこそ、諸説が語られる
ということなのでしょうね。
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